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おめでとう。
大好きだばーーーーか!
大好きだばーーーーか!
「ねえねえ」
「なに」
「ねえねえねえねえ」
「……」
「ねえねえ、ねえ、ねえったら!」
「だからなんだよ!銀さんは姉貴でもオネエでもありません!」
「知ってるよ?」
「お前は殴られてェらしいな」
「だって銀さんがこっち向いてくれないから!」
「…なんだよ。ほら、これでい」
「お誕生日おめでとう銀さんんんん!!」
2013の形になったメガネをかけた私の姿を見て固まった銀さんに飛びついた。そのまま倒れこんだ銀さんはソファの肘掛の部分にクリティカルヒットしたらしい頭を抑えて涙目。
「…てへ」
「てへじゃねえよヅラかお前は!」
「ヅラじゃない桂だ」
「うわお前どっから出てきた」
「「ずっとスタンバってました」」
「おいなんでお前もいんだよ辰馬」
「金時〜宇宙一の酒持ってきたぜよ!」
「銀さーん、いま帰りまし、ってあれ、なんか人がいっぱい、」
「おいヅラぁ、手土産の酢こんぶはないアルか」
「リーダー、酢こんぶばかり食べているとこの阿呆みたいな天パになってしまうぞ」
「なるか!!てめェ自分がサラサラだからって調子乗ってんじゃねェぞ」
「かーーつらァァァァア!神妙にお縄につきやがれ!!」
「ちょっとぉぉお!あんたら人の家に土足で上がりこむのいい加減にしろよォォオ!」
「むっ、今日は一段と早いな。さらばだ銀時!良い一年を過ごせ」
「アッハッハ〜!金時、ヅラに拉致られるぜよ〜助けんか」
「おめーらのせいでさっそく最悪だよバーロー!さっさと帰れ!」
「かーーつーーらーーー!あ、旦那ァ、これ誕プレでさァ」
「あん?なにこれ、」
「えっとー、袋いっぱいのバナナ、マヨネーズ、激辛お菓子!だよ銀さん!」
「お前ら自分の好きなもんあげときゃ
いいと思ってるタイプだろ」
「嫌がる顔が見られりゃ良いと思ってるタイプでさァ」
「お前は誕生日とか関係なしにそれな!」
「せっかく買ってきたケーキ冷めちゃうアル」
「ケーキはもともと冷たいから大丈夫だよ、神楽ちゃんおつかいいってくれてありがとう」
「このくらいどんとこいヨ!このダメガネは使い物にならなかったけどな」
「ちょっとォオオ!それ買ったの僕なんですけど!」
「新八くんもありがとう、坂本さんも、ってもういないや、」
ドタバタと埃は舞って部屋の中はぐしゃぐしゃになってしまったけれど、それもあふれるプレゼントのせい。素直じゃないこの街の人たち。今日はそんな彼らから愛されてる銀さんの、一年に一回だけの、誕生日!
「あとからお登勢さんもキャサリンさんも、たまさんも、源外さんも、長谷川さんも、お妙ちゃんもくるからね!」
「あー…、おう」
ばつが悪そうな顔でぽりぽり頬をかくのは困ってるんじゃなく照れてるだけ。やっとそういうこともわかってきた私は、かぶき町中の人に声をかけて回った。あと少ししたらみんな集まってきて、大騒ぎして、銀さんはまた悪態をつきながらもこっそり笑うにちがいない!
「お誕生日おめでとう、銀さん!」
Happy Birthday To Gintoki Sakata!
131010 Toya
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